『私立ひろしとまなぶ大学』学長のひろしです。
リアルな世界では大学の中の人として働いています。
本日学生の皆様に知っていただきたいのはこれ↓
レポートのコピペ剽窃バレてます!!
というお話です。
毎年毎年たくさんの学生がこれで重たい処分を受けています。
大学のシステムを通してレポート課題を提出していれば剽窃チェックがかかっている可能性が高いです。
かつては紙で提出していたレポート
学長ひろしの学生時代はレポート提出は紙でした。
プリントアウトしたものをホチキス留めして指定のレポート提出ボックスに投函。
大学に就職した当初もまだ紙での提出がありましたが、徐々にシステムに移行されていき、今はレポート回収のサポートをするようなことはありません。
昔はレポートボックスに提出された大量のレポートを教員の自宅や研究室に送っていて、これが地味に時間のかかる作業でしたっけ。
レポートは学内システムでの提出になり、剽窃チェック機能が実装
大学の各種業務は年々システム化が進んでおります。
レポートも今はシステムを通して提出する形を取っており、規模の大きい大学であればレポートボックスは使っていない大学が殆どでしょう。
システムを通してレポート提出されていれば剽窃チェックがかけられている可能性が非常に高いです。
剽窃チェックは提出されたレポート同士の類似度も含めかなり高い制度で判定してくれちゃいます。
そうとは知らず、
- 出典明記なくネットに上がっている情報を自分なりに書き換えてそれっぽく見せたり、
- 友人のレポートを写して提出してしまったり、
- 生成AI利用して揃って同じ内容のレポート提出してしまったり、
といった機会に遭遇する頻度が増えました。
先輩から譲り受けたレポートを書き換える形ならバレない?
レポートのコピペ剽窃でバレないと思ってバレているパターンの一つに、
過去に先輩や友人が提出したレポートを参考にする。
というものがあります。
学長、僕はね、過去に履修していた先輩から譲り受けたレポートがあるのですよ。
これなら流石にバレないっしょ!
そう思ってしまう学生が多いのですが、過去の提出レポートもデータとして蓄積されているので、そこもしっかりチェックがかかります。
◯◯年に提出された◯◯さんのレポートと70%の一致。
といった判定結果がでてしまいます。
提供した側も処分される可能性がありますので、後輩や友人にレポートを提供するのも止めておきましょう。
レポートの剽窃が見つかるとどうなるか?
レポートの剽窃は不正行為であり処分対象となります。
優しい教員は完全にクロでも学部に報告を上げず、自分のところでひっそりと不合格にするだけの場合もあります。
にも関わらず成績評価の異議申し立てをして、
その結果剽窃していたことが表沙汰になり重たい処分を受けてしまうなんてことも。。
レポートのコピペ剽窃は学部に報告が上がり、不正行為として認定されると厳しい処分が科されます。
例えば明治大学様の場合
(1)処分内容
① 不正行為
ア.当該学期に履修した全科目の無効
イ.有期停学(3ヶ月)
これだけの処分を食らってしまったら確実に4年では卒業出来ませんね。
これはかなり厳しい。
実はやる必要のなかった不正行為が大半
これだけ重たい処分が待っているにも関わらず不正行為をするのは何故に?
それだけ進級卒業がかかって追い詰められていたということなのかと思いますよね。
それが実はそうでもないんです。
進級にも卒業にも影響しないし、何ならこのレポートで点数が取れなくてもそれまでの平常点と中間試験等の結果で十分単位が来ていたというケースが多かったりします。
この記事を書いているのもそうしたケースに直面し、
やらなければ良かったのに!
という気持ちになることが何度もあったからです。
- 単位が来ないかもと不安に思ったり、
- まぁバレないだろうと軽い気持ちでやってしまったり、
理由は様々ですが、レポートの不正は見つかる確率が高いのでやっても良いこと全然ないです。
単位の取得に固執せず、レポートの書き方を身に付けよう
そもそも大学にいる目的は単位を取ることではなく学ぶこと。
(過去の自分は棚に上げて言ってます。)
レポートが書けないのであればまずは書き方を勉強しましょう(偉そうにすいません)。
- レポートは一度ルールと書き方の型を体得してしまえば、執筆速度は格段に上がります。
- そしてその力は就職してからも問題解決の土台になるし、資料作成やプレゼンの際にも役に立ちます。
- この先の人生を切り拓いて行く上で身に付けておけば確実に役に立つスキルです。
レポートの書き方に関する書籍はたくさんありますが、何か一冊読みやすいと思った本を購入し、いつでも参照出来るようにしておくと便利です。
ちなみに学長のおすすめはこちらの本。
サンプルで冒頭部分は読めますので自分に合うかどうかチェックしてみてください。
大学図書館にもレポートの書き方の本はたくさんありますので、自分に合いそうなものを探してみてください。
お金はかかりますが、出来れば1冊、いつでも参照できる形で手元に持っておくことをおすすめします。
まとめ:レポート不正はメリットゼロ!書く力を身に付けよう。
本記事はレポートのコピペ剽窃は高確率でバレます!!
という内容でした。
記事のまとめ
- 大学のシステムを通して提出しているレポートは剽窃チェックがかかる可能性大。
- 剽窃チェックは非常に性能が高く、チェックがかかれば確実にバレます。
- 過去に先輩や友人が出したレポートもデータとして蓄積される。
- 不正が見つかると想像以上に重い処分が待っている。
- 処分された学生は意外と不正なんてやる必要のなかった学生が多い。
- 大事なのは単位よりも学び書く力を身に付けること。
リアルな世界で学生と接していると、しなくて良い心配をして自分を追い詰めているケースが多々あります。
かれこれ20年以上大学で働いていますが、昔はもっと軽いノリでやってしまう不正が多かったです。
今は逆に必要以上に自分を追い詰めているなと感じる方が増えました。
何を言っても気休めと思われてしまうのは自覚しておりますが、最後に言わせてください。
心配しなくて大丈夫!!